短いが暑い札幌の
夕方になると体に力が入らなくなるのは
水を飲まなさ過ぎによるものじゃないかと、
今晩から水を多めに摂るようにしてみる。
気温が上がったって事で喜んでいたけど
合わせて動物も変化しないとなのだ。
台本を書くペースが落ちているのは
僕の季節が未だに春だからかもしれない。
夏め。
夕方になると体に力が入らなくなるのは
水を飲まなさ過ぎによるものじゃないかと、
今晩から水を多めに摂るようにしてみる。
気温が上がったって事で喜んでいたけど
合わせて動物も変化しないとなのだ。
台本を書くペースが落ちているのは
僕の季節が未だに春だからかもしれない。
夏め。
昨日と今日は
劇団千年王國の稽古場で上演中の
「須佐之男」という作品のスタッフで現場にいる。
「愛する人を失う世界共通の~」では
世界中の残念無念男子の涙を拭った赤沼政文が
昨日の現場ではしっかり者として働いていた。
現場の緊張感を含んだ空気が顔にあたって
僕の眉毛と目もつり上がる。
昼の部と夜の部があった昨日(今日もそうです)は、
一回目の終演後に舞台のメンテナンスを行う。
本作品はひとり芝居、
舞台に立つ立川くんと
演出の橋口さんが撒き散らした熱気の類を
布とか
掃除機とか
換気とか
マッサージとか
下ネタトークとか
そういうので
吹き飛ばして洗い立てのシーツみたいにするのだ。
上演中の演劇は
うんこしっこをじゃんじゃん垂れるかわいい動物くんのようだ。
飛ぶ劇場、
「睡稿、銀河鉄道の夜」をコンカリーニョで観る。
入場券は切符という些細な仕掛けにグッときてしまう。
僕は銀河鉄道の夜が大好きだ。
好きなのでたくさん書く。
客席は一般席と参加席に分かれていて、
(二つの席エリアが演技エリアを挟んでいる)
僕は参加席に座った。
周りの席の人達は、はしゃいでいる。
演劇の会場ではちょっと珍しいくらい。
ふたつ隣りの女性が周りにチェルシー(おいしい飴)を
配っているくらいなんだ。
チェルシーは僕の手に渡ったところで底を尽きたらしく、
僕の反対隣の女の子はじーっとチェルシーの女性を見ていたから
「飴、たべる?」
と僕はチェルシーを女の子に差し出した。
女の子は
「ありがとうございます」
そして
「もらったー」
隣りのお母さんに報告した。
子供は何かをもらったら親に報告するのだ。
僕もそうだった。
僕の姉はそれをしないで食べちゃうから後で半殺しにされる事が多かった。
宮澤賢治の傑作は想像もしない、アフリカンなやつとともに始まる。
随所にアフリカン。
そしてこの「銀河鉄道~」はとにかく歌う。歌いまくる。
原作を何度も読んだ人、映画を何度も観た人にはお馴染みの場面、
細かい箇所だけど個人的に印象に残っている台詞や音(僕は音だった)
が、これまた想像もしない箇所に顔を出してきたりする。
原作中の有名なエピソードはほとんどおさえられている。
その中でジョバンニが見つける道は、
飛ぶ劇場の或る人の宣言とリンクするんだろうか、と想像したりした。
それから何年か前に先輩狼演出でつくった「銀河鉄道の夜」の事を
思い出したりもした。僕には思い出の多い作品なのだ。
最近来日したOasisのリアム・ギャラガー級のもみあげをつけて
現れた柴田智之扮する「助手・柴田くん」は
チェルシーの女の子にビスケットをプレゼントした。
柴田節炸裂。
出番は本当は短かったと思われるがきっと限界まで膨らましたと思う。
楽しく過ごした1時間半の中で、
思わず身構えてしまう場面が一箇所だけあった。
舞台上の尼さんが自らの信じる教えを歌にして会場に振りまく場面だ。
なにせ楽しい時間だったので参加席の人達は特に手拍子を送ったが
僕は手拍子をしないで腕を組み、おまけに足まで組んでしまった。
歌の持つ強さというか、
浸透力の凄まじさに宗教が乗っかってくる事に身構えている自分がいた。
何年か前の丸山動物園で劇団千年王國が上演した小作品を観ていた
時も同じ感覚を持った瞬間があった。
カムパネルラが彼のお母さんの処に行く事を願うくせに
自分がその思想に染まるのは嫌だと僕は言っているのだ。
なんてこった。
いや、これが僕だ。
今の僕には神様は必要ありません、と言って
教会へ通うのを止めたのはちょうど10年前だ。
10年たった今も僕は矛盾している。
「睡稿、銀河鉄道の夜」は
優しいけれど迷わせてくれる宮澤賢治の世界を
終わってみれば、かなりかなり忠実に現出させていた。

毎年11月15日から翌年の11月14日までの間に
本を50冊読む、という約束を僕は自分に課している。
7月を間近にした現在、26冊。
昨年より遅いペースだ。
北海道では金曜日発売の週刊プロレス。
NO.1479号の斉藤文彦のNOAH6.14博多大会リポートは
そこで観た事が綴られているだけなのに、今年読んできた
どの本の文章よりも緊張感に満ちた文章だった。
外出先で買った週刊プロレスを読んでいると
「プロレスって痛いんですか?」
「エルボーって効くんですか?」
「ロープにふって戻ってくるのはどうしてですか?」
プロレスファンになる以前の僕が思っていた事を人に聞かれる。
何れの問いにも真っ直ぐに、かわすことなく
答え続けてきたのが三沢光晴だ。
6月22日後楽園ホール大会をテレビで観た。
メインの潮崎・KENTA 対 健介・中島
青木篤志 対 獣神サンダーライガー の2試合が印象に残った。
プロレスリング・ノアは今後も大丈夫だよ、と
この2試合に出場した6人は叫んでいるように見えた。
僕ら観客と故人に向かって。
大丈夫だと思った。

前回の記事にある通り今週末の
「睡稿、銀河鉄道の夜」を楽しみにしている僕だけれど
2009年になぜ「銀河鉄道の夜」なのだろう。
聞き忘れてしまったので考えている。
事前にあれこれ勝手に想像するという楽しみ方っていいじゃないか。
今度の「銀河~」には勝手な想像のための触媒がいろんなところにあるようだ。
イーストウッドの狙いは調べてないからわからないが
映画「グラントリノ」はブッシュ政権を経た米国に効きそうな作品だった。
僕は事前にこの映画の効能
(効能は無数にありますけれども)を知った上で観に行ったわけでない。
イーストウッドだ、という事と
「映画史上最も優しいラスト」というコピーに誘われて劇場へ行ったのだ。
優しいものが観たかったのかもしれない。
公開当時、製作当初、現代に優しいものは貴重だったのかもしれない。
「睡稿、銀河鉄道の夜」のコピーは
あの日の午後、ぼくは教室でうたた寝をしていた
旅に出ていた、ほんとうの“さいわい”をさがしに
6月の札幌はふんわりあったかい。
うたた寝にはもってこいだ。
そうそう、「睡稿、」なのだった。
ねむねむジョバンニ?(そんなのあるのか)
考えてたら
ただ、
きてくださ~い とだけいうのは ひな鳥でしかない。飛ばないよ。
今年の初めにそんな風に叱られたのを思い出した。
人生とは、
なにかやろうと思っている時にやってくる突風のようなものだ
この場所に突然の訪問者。
北九州から。
飛ぶ劇場(という劇団があります)。
2年前の「あーさんと動物の話」は僕が観た芝居の中で最も泣いた作品だ。
演出家 泊篤志さん。
やってきた突風、以下に完全収録。
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泊「こんちは、ブログ訪問にやってきたよ」
僕「と、泊さん! なんです、訪問って?」
泊「ま、宣伝活動の一環ですね。お宅のブログで宣伝させてくれと」
僕「おお…。今週末になりましたね…。ようこそっ!」
泊「ども、飛ぶ劇場の泊です。
今週末、コンカリーニョで『睡稿、銀河鉄道の夜』をやります」
僕「どうですか…!」
泊「何が?」
僕「出来というか、自信の程というか」
泊「そりゃ、いいぜ!凄いぜ!って言うだろ!宣伝なんだから!」
僕「おお。凄い、と。」
泊「でも先週、北九州でプレビューやってさ、評判はなかなかよろしかったよ」
僕「初めての原作モノって言ってましたね?」
泊「うん」
僕「宮沢賢治、好きなんですか?」
泊「賢治がってよりは、銀河鉄道が好き・・・かな。え?嫌い?」
僕「大好きです。20年くらい前の、アニメーションの、
猫版 銀河鉄道の夜が好きで好きで百回以上観ていて。
奇跡の作品ですよあれは。あの作品の製作現場が一体どれだけ
話し合ってああいうカタチになったのか。今でも全然観れます」
泊「あれね、シナリオが別役実なんだよ!音楽が細野晴臣でね!
もうドリームチームでしょあれ!あのアニメ高校生で見たんだよ劇場で!
僕「えええっ 劇場で観たんですかッ!?」
泊「あれで僕の人生は変わったと言っても言い過ぎじゃないもんね」
僕「負けた…。では今回の、睡稿、銀河鉄道の夜も、アニメの影響が…?」
泊「いやー、それはないかな。
もっと賢治のバカバカしさを膨らませてみた、みたいな。
感情を盛り上げてみたり。あ、パーカッションとか叩くしね」
僕「聞いてますよ、生演奏。」
泊「そうそう。ジャンベってアフリカン・パーカッションって盛り上がるよー」
僕「アフリカン?アフリカンは…銀河鉄道のイメージとは違いませんか?」
泊「うん、全体的に賢治らしくは無い…んじゃないかな。一般的なイメージでいうのとは」
僕「ユーチューブの稽古風景、あれ僕、気になってるんですよ」
泊「あーはいはい。ハヤマンの踊ってるあれね」
僕「最後の2秒くらいに本編の台詞がやっと出て。ニヤリとしてしまいます」
泊「うんうん、鳥捕りの有名なアレね。アニメとはもう全然違う感じだけど」
僕「あれ、という事は猫は出てこない?」
泊「出てこない!」
僕「三沢は?」
泊「三沢!ね!出したかった!いや、今頃たぶん銀河鉄道に乗ってるんじゃないかと」
僕「うわ、 ぐっ…ときた…。でも本当そうです」
泊「三沢は、でもね、彼の人生をまっとうしたと思うよ」
僕「あ、だめだ。泣く。早いですよ…」
泊「早いけどさ。あ、さ、しゅうやくんの書いてる本って公演いつなの?」
僕「はい、秋にお届けです」
泊「観に行けないけど、本は読ませてよ」
僕「押忍。」
泊「問題作『ラ・マヒストラルはやめて』はやらないの?」
僕「今年はありません。ないです」
泊「それはちょっとねー観たいんだよね」
僕「検討します。押忍。…なんでニヤニヤしてるんですか、もう」
泊「いやだってアレいやらしいじゃないさ!」
僕「いやらしくないって!」
泊「まあ、その前に銀河鉄道、観に来てくださいな」
僕「はい。」
泊「『歯並び』のリーディングに出てくれた柴田くんもゲストで出るんで、木村くんとコンビで」
僕「うおっ、木村さん!」(飛ぶ劇屈指の甘い声の俳優さん)
泊「木村くん、今回歌を歌うよ、ソロで!」
僕「そうしてまた女性の心をさらっていくのでしょう木村さんは」
泊「という待望?の『睡稿、銀河鉄道の夜』札幌公演は、6/27・28にコンカリーニョです。詳しくはコチラをご覧ください」
僕「次のページの方が詳しいですよ。」
泊「んで、終演後、飲み行こうぜい」
僕「ええ~余韻に浸りたいよ~!」
泊「じゃ、ちょっと離れたトコで浸りながら飲んでていいから」
僕「それも寂しいなあ~っ」
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カムパネルラもジョバンニも三沢もアフリカンで踊る?
「睡稿、銀河鉄道の夜」は6月27日、28日に上演。
なんとなく28日のお昼の部が似合うような気がする。
いやしかしアフリカンだというから、断然夜なのかもしれない。
週末はもしかすると灼熱のコンカリーニョで。
